幼稚園に入るための費用はどれくらい?入園から卒園までに必要なお金をまるごと解説検証

子供が落ち着いてきて、そろそろ働きに出るため幼稚園に預けようかと検討中ですか? 幼稚園には公立と私立があり、どちらを選ぶかによって必要な費用も異なってきます。   できるだけ幼稚園の費用は安く抑えたいですよね。 自宅からの距離や条件などによっても選ぶ幼稚園は違ってきます。   原則として私立幼稚園よりも公立幼稚園のほうが、授業料・入園料ともに安いです。 それを踏まえたうえで、自身の環境や条件に最適な幼稚園を選ぶ必要があります。   この記事では、幼稚園に入園してから卒園するまでに必要な費用についてご紹介。 また幼稚園にかかる費用の内訳なども細かく分析していきます。   ・幼稚園に入るのにどれくらいのお金が必要になるのか ・公立幼稚園と私立幼稚園の違いは? ・保育料を安く済ませる方法はないの?   これらの疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。  

■幼稚園も私立が公立によって費用が違う

幼稚園には私立と公立があり、それぞれ入園料や保育料・授業料などの金額が違います。 一般的な小中高大の学校と同じく、公立幼稚園のほうが全体的に安いです。   子供を幼稚園に預けた際に発生する費用の内訳は、以下の項目が中心になります。 ・入園料 ・授業料 給食費 ・制服費   それぞれの具体的な金額は幼稚園によって異なりますが、私立幼稚園の場合は公立の2倍以上になるケースが多いです。   私立と公立で幼稚園としての内容に大きな違いがあるわけではないので、公立への入園ができるのなら公立を選ぶべきでしょう。   逆に幼稚園までの距離がどうしても遠い場合や、先生と知り合いで仲が悪いなどの事情がある場合は私立も視野に入れておくべきです。   授業料の差額は大きいですが【一時的でも子供を代わりに育ててもらう】という用途を理解した上で、信頼のおける幼稚園を選びましょう。  

■幼稚園の入園から卒園までにかかる費用の項目

入園料・授業料・給食費・制服費など、幼稚園に入園したら必要になるそれぞれの項目とその費用をご紹介していきましょう。   地域によっても増減するので、あくまで一例としてご理解くださいね。  

◆入園料・保育料

子供を幼稚園に入れるときに必要になる初期費用です。 その他冷暖房費・送迎バス費・給食費など諸々の費用もかかりますが、まずは大枠からご紹介します。   私立・公立と各幼稚園の入園料相場は以下の通りです。  

◎私立

幼稚園には「1~3年」までの保育コースがあり、長くなるほど料金も高くなります。   1年保育 10万~15万円 2年保育 12万~17万円 3年保育 16万~20万円   これらの料金は設備費や教材費も含まれた金額です。 別途バス代や給食費の他、遠足や制服なども実費で必要になります。   またあくまで入園児に必要なお金なので、月額もかかるので注意しましょう。 月額は3万~4万円前後に設定されているところが多く、その他はオプション次第で決定します。   生活保護家庭など事情がある場合は、国や市から補助金助成金が出ることもあるのであわせてチェックしておきましょう。  

◎公立

公立幼稚園は子供の年齢ごとに【1号認定から3号認定】までの分類分けが行われ、どの号かによって各種費用額が違ってきます。   3号認定は2歳以下の児童を指し、1号と2号認定は3歳~4歳が対象です。 基本的な入園料は4万~6万円ほど。   月額費用(授業料)は1万5000円から2万円程度になるケースが多いです。 私立と比べて約半額程度になります。

◆制服費

幼稚園では各種制服・バッグ・教材・遠足日などにも費用がかかります。 これは授業料に含まれておらず、その都度徴収する形式をとっている幼稚園が多いです。   制服代は園による幅が広く、制服・体操服・上履きやバッグなど、制服を一式そろえると6~10万円程度はかかります。   公立なら3~4万円ほどで収まりますが、私立は園長や経営者のさじ加減一つと言ってもいいでしょう。  

◎私立

相場として一式7万円~10万円ほど。 幼稚園側が開催するバザーやネットオークションなどでお古を格安で入手することもできるので、抵抗がない人は検討してみるといいでしょう。  

◎公立

自治体次第ですが、大体私立の半額で3~5万円前後となります。 こちらも同様にお古を入手して費用削減することも可能です。   中古で制服などを購入する場合、基本的には上下一式で出品されています。 しかし、中には制服の中古はちょっと…と考える保護者もいるでしょう。   そのようなときは制服のみ新調してバッグや帽子など、利用頻度が少なく衛生面も気にする必要がない小物のみ中古で購入する方法もあります。   ただ園によっては制服の新規購入が入園条件の場合もあるので、必ず有効な手段ではありません。   同時に子供同士でいじめの要因になる可能性も0ではないので、十分に配慮した上で活用してください。

給食費

幼稚園では給食があるので、そのための費用も支払わなければなりません。 これは私立・公立に関わらず、1食あたりの金額を1カ月分まとめて払うのが一般的です。   大体は1食300円前後なので、仮に月に20日食べるとすれば月6000円となります。 遠足やお弁当の日などがあるなら、その日数分給食費は少なくなるという仕組みです。

◆用品費

各種用品関係の費用として徴収されるお金です。 幼稚園によって入園費に含まれている場合と、別途項目が設けられているケースがあります。   とくに私立は別途徴収となっていることが多く、金額としては1万円前後が相場です。 毎月ではなく入園時のみなので、月々の負担はなりません。

◆その他

設備費や冷暖房費など幼稚園の運営に必要な諸費用は、年額で支払うというところがほとんどです。金額としては大体5000円~6000円前後に設定されています。   公立・私立のどちらでもこの部分の金額に大差はありません。   以上が幼稚園の入園時に必要となる主な費用内訳となります。 入園料やその他月額を計算すると、幼稚園の入園から卒園までには200万円前後はかかると思っておいたほうがいいでしょう。   また私立のなかでも受験が必要な幼稚園であれば、この倍額程度の保育料・入園料が必要になります。   どのレベルまで引き上げるかは両親の判断になりますが、こだわりが強くなるほど費用も大きくなるのは間違いありません。

■公立幼稚園と私立幼稚園の主な違いとは

ここまで幼稚園の公立・私立で、どれくらい費用が違うのかについて解説してきました。 費用額が異なる理由は運営元の関係です。   国や自治体が運営している幼稚園は税金からも出資があるので、入園料やその他徴収だけで賄う必要がありません。   次からはより具体的に、幼稚園の私立と公立の相違点について解説していきましょう。

◆運営元

私立は認可を受けた経営者(主に園長)が運営を行っており、基本は入園者からの徴収金のみで経営されています。   教育方針などは園長の意思によって決定されるので、保護者によって好みが分かれるポイントでもあるでしょう。   公立は文字通り国や市町村自治体によって運営されています。 園長にも運営に関わる意思決定権はあまりなく、国や自治体の方針で園長や先生が入れ替わるケースも多いです。   そのため、兄弟の上の子がお世話になったからと下の子を同じ幼稚園に入れても、お世話になった先生が残っている保証はありません。

◆入園料・授業料

公立と私立でもっとも違いが大きいのは授業料と入園料です。 先述したとおり、公立は私立の半額ほどの金額で入園させることができます。   ただ私立は独自のカリキュラムを組んでいる場合が多く、幼稚園のうちから英語力など特定の勉学をさせたいときは最適の施設です。  

◆保育時間と授業内容

幼稚園は預けられる子供の年齢が原則3歳からとなっており、0歳からでもOKな保育園と比べてかなり制限されます。   また預かってもらえる時間も保育園では19~20時などが主流。 親の仕事が終わるだろう時間帯まで預けることが可能です。   しかし、幼稚園の場合は14~15時には子供を迎えに行かなければなりません。 ※送迎バスで自宅まで送ってくれるオプションもある   これは幼稚園と保育園で預ける目的が違うからです。 ・保育園は親が仕事などで、日中お世話ができない子供を預けるための施設 ・幼稚園は小学校に上がる前の子供に、勉学や他者との交流を経験させるための施設   上記の理由から、保育園には幼稚園ほどの勉強カリキュラムはありません。 私立幼稚園ではNPO法人との提携で英会話の授業なども組み込まれており、実質学校と同じ認識でも問題ないでしょう。   また預けられる年齢も3~4歳が基本なので、小学校に上がってからの友達作りがスムーズになるというメリットも考えられます。

◆送迎バス

基本的に保育園には送迎バスがありません。 幼稚園は別途費用を払うことで送り迎えをしてくれる園もあります。   すべての幼稚園に送迎バスがあるとは限らないので、必要な場合は入園する前に送迎をやってくれるのかをチェックしておくようにしましょう。

■入れるなら公立幼稚園がオススメ

定員数や条件の関係上、公立に入れられなかったという人は少なくありません。 もし入れるのであれば、公立幼稚園のほうが保育料・授業料の面では非常に経済的です。   ただ教育や勉学の面で、どうしても特定の私立で行われているカリキュラムを受けさせたいのなら、私立幼稚園を検討するといいでしょう。

■私立に入りたいけどお金がない場合

中には私立の幼稚園に入れたいけど、入園料が高くて…という人も多いと思います。 そんなお母さんにはカードローンでの借入がオススメです。   とはいっても【借金でしょ?怖いし金利もったいない】と不安が先に出てくるでしょう。 カードローンでお金を借りれば、確かに金利は発生します。   年率13~18%ほどです。   【もったいない!!18%とか、30万円借りたら4万円近くかかるじゃない!】 ちょっと待ってください。   カードローンの年率はあくまで「まる一年借り続けた場合」の金利です。 1年で12分割すれば、1カ月あたりの利息は2~3%程度。   加えて金利は借入残高に対して発生します。 借入は基本的に毎月返済して、ときには繰り上げで返済していく月もあるでしょう。   そうすると、残高も都度減っていくので金利の額自体もどんどん少なくなっていくのです。 仮に私立幼稚園の入園金が30万円だとして、年率18%で全額借りたとしましょう。   これを6カ月で返済したとします。 この場合の金利は15500~16000円ほどです。   事実上10%もかかっておらず、思ったほど負担が多くないのが分かります。   6~7%の金利を高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれです。 ただどうしても特定の幼稚園に子供を入れたいのであれば、選択肢の1つとしておいても損はありません。   またカードローンはカードを使っていつでも繰り上げ返済ができるため、運用方法次第ではより少ない金利で活用できるでしょう。   カードローンには多くの種類があるので、初心者の人は迷ってしまうかもしれません。 そのような人に向けたコンテンツも当サイトで用意したので、ぜひ参考にしてみてください。   初心者にもワカルカードローン  

■まとめ

幼稚園は子供が最初に経験する社交の場です。 教育面・社交性・体験など、何を重視して学ばせるかは親の判断に委ねられています。   必要な費用も求める内容によって変動するので、ぜひ後悔のない道を選んであげてくださいね。